2012年3月24日

3回目の一時帰宅(2)

240324.jpg一時帰宅で回収してきたPCから回収した、描きかけの一部。 この絵と同じような形で仕上げようと思ってたんですが・・・震災から一年以上たって賞味期限切れどころの話じゃないですな。

さて、私の住んでいたアパート。 福島第一原発から約3キロ半の所にあります。 大熊町のメルマガで定期的に町内の空間放射線量が送られてくるのですが、一番近い観測点が大体、毎時28,29マイクロシーベルトくらい。 去年の七月の一時帰宅時、アパートの前が37あったので、気持ち下がってはいますね。 ・・・・正直、住めるようにならないだろこれ。

ウチのアパートに遊びに来たことある人は知っていますが、アパートのすぐ近くにだだっ広い原っぱがあります。 いました、そこに。 でかい肉牛が。 それも十数頭の群れで。 実際に目の当たりにすると言葉が出ませんな。 

怖いもんですよ? 建物なんかは以前とそのままなのに、誰一人して歩いてない街中。 人を見かけない、というレベルではなくて、本当に人の気配がしないんです。 生活音も車の音も何もしない。 聞こえるのは鳥と虫の声、風の音だけ。 原発に続く道路は補修されているけど、それ以外の道は震災時の陥没や崩れたブロック塀がそのまま。 道路脇の雑草は伸び放題で、道路の端なんかは通れません。
以前、大臣が死の町発言をして即辞任させられてましたが、現場を見ればそう言いたくなるのも少し理解できるのですよな。 生きてきて、こんな終末的な世界を体験したことなかったです。 フィクションとか遥かに越えてます。 津波に襲われた所はfalloutそのままの景色が広がってるんですよ? あの日のまま手付かずに。 バラバラに壊れて流された家や車がいまだそのまんま。

そんな中でも、自然は強いよなあと思ったりもしたのです。 あんな中でも樹も虫も鳥も普通に存在してるんですよな。 今年も夜ノ森(富岡町の桜の名所)の桜は綺麗に咲くんでしょうな。 去年、役場職員が撮っただれもいない桜並木の写真を見て、切なくなたの思い出す。
・・・知らないところで、見たことの無い花やら虫やらが生まれてるかも知れませんが。

で。 アパートの中は当然のことながら、去年の夏のまんまでした。 今回は積めるだけ積んでいいということなので、準備していったダンボール箱にCDやらDVDやら本やらをとにかく回収。 そしてデスクトップPCも。 良かった。 エロ動画やエロリCGが満載のHDが行方不明になってなくてw まあ、実際空き巣被害も相当あるらしいですからな。
中継所を出発してから5時間以内に戻らないといけないので、滞在時間は3時間弱。 部屋を出るときの寂しさは異常。 自分の部屋なのにね。